とこプリの人気商品「等身大パネル」。
キャラクターや人物を実物大のサイズで印刷し、スタンドをつけた大きなパネルです。
等身大パネルは、キャラクターや人物の形に沿ってカットすることが多いため、展示パネルなどの四角い規格サイズのものと違い、データ入稿する際に「カットライン」というデータが必要となります。
キャラクターや人物の形に沿ってペンツールでパスを作成する方法もありますが、「トレースが苦手」「時間がかかる」と思い難しく感じる方もいると思います。
今回は、簡単に作れる「Illustratorでのカットラインの作り方」についてまとめました。
【カットラインの作成手順】
1. デザインデータをCtrl+Cでコピーし、カットラインのレイヤーにCtrl+Fで貼り付けます。
2. デザインデータレイヤーは動かないように、レイヤーをロックします。
3. カットラインレイヤーだけが選択できる状態で、Ctrl+Aで全選択します。
4. 全選択されている状態で、パスファインダーの「合体」をクリックし、パスを統合します。
不要なパス(抜けている部分など)がある場合は、その部分をダイレクト選択ツールで選択し削除してください。
5. 4.で作成したパスは塗りに色が入っている状態なので、
塗り:なし
線のカラー:K100%
線の太さ:0.2mm
に設定してください。
6. カットラインを作成していきます。今回はデザインから5mm離したカットラインを作成します。 「オブジェクト」→「パスのオフセット」をクリック。
オフセット:10mm
角の形状:ラウンド
角の比率:0
と設定します。
7. 6.で作成した10mm太らせたパスを選択し
「オブジェクト」→「パスのオフセット」をクリック。
オフセット:-5mm
と設定します。
デザインとカットラインの間隔を1度太らせてから、オフセットをマイナスすることで角が滑らかになります。
8. 角をさらに滑らかにしアンカーポイントの数を減らすため、パスの単純化を行います。
7.で作成したパスを選択し、マウスの右クリック→「単純化」を選択します。
パネルの右側「…(詳細オプション)」をクリックし、ウィンドウを表示させ、
「曲線の単純化」を95~98%で調整します。
不十分な場合は同じ手順を2、3回繰り返してください。
9. それでも角の尖りや内側への食い込みが気になる場合は、ダイレクト選択ツールでカットラインのパスを選択し、「ペンツール」を使って余分なアンカーポイントを削除したり、曲線を調整してください。
10. カットラインに使うパスだけ残し、ダイレクト選択ツールで余分なパスを削除します。
11. スタンドにする場合、足元の部分をフラットにします。形はお好みに合わせて作成してください。
例えば、長方形ツールを使い、下部の出っ張っている部分に合わせた長方形を作成します。
パスファインダーの「合体」をクリックします。
カットラインの完成です。
【画像データの場合】
JPEGなどの画像データの場合は、デザインをパス化する必要があります。画像をパス化する方法は、前回の「アクリル等身大パネルのデータ入稿方法」の【画像の場合】1.~5.の手順を行ってから、上記の5.~の手順を行ってください。
等身大パネルの他にも、切り文字、ステッカー、アクリル商品などのカットラインを作成する時に応用できる方法なので、ぜひ試してみてください。
「入稿データを作ってみたけれど大丈夫かな?」と思う方もいると思いますが、とこプリでは、印刷する前にカラーモードや解像度などをチェックしてから印刷工程に入りますので、ご安心ください!
等身大パネルを製作してみたい方はぜひ、とこプリまでご相談ください。